【可児市下切の中古戸建てを査定】売却活動から買取まで

少し前のお話ですが、可児市下切の中古戸建ての査定のご相談をいただき、ご縁があって売却活動から最終的にはその不動産を買い取りさせていただき再販した時のお話です。

 

実はこの物件は所有者様から直接のご依頼ではなく弊社と同業者である不動産会社からのご相談でした。たまたま所有者様のお知り合いのその不動産会社様は地元ではなく名古屋の方を拠点に活動されている不動産会社様で可児市周辺の事例に詳しくないから売却活動に関する相談に乗ってほしいということで来店されました。実際、私も同じように同業者様に相談に乗ってもらうことは多々あります。せっかう好意で声をかけていただいたからには最善を尽くしたいからですね。

 

さすが同業者さんなので私の知りたい内容や必要な資料はほとんどご用意いただいていたので一緒に現地へ向かい建物も内覧させていただきました。築後20年近く経っていたのでそれなりに建物の傷みがあるのは仕方がないのですが、空き家になってから半年近く経っているせいか、カビと匂いがちょっと酷く、査定に関していえば明らかにマイナス評価の一つでした。立地的な観点からはそんなに悪くありません。むしろこの学校区である旭小学校までは1kmないくらいなので小学校に通わせるお子様をもつご家庭には人気エリアだと言えるくらいです。その他色々と細かく調査させていただき、マイナス面はもちろんですがプラスになるようないわゆるセールスポイントもいくつか挙げて具体的な査定をさせていただきました。

内装はもちろんでしたが外壁築後20年間ノンメンテナンスでしたので正直見た目の印象も良くはなかったのですが、金額を少し低く設定して、まずは仲介による売却活動をする方向で売主様とその業者様とで決まったようで、案内等は地元の弊社がさせていただくという「共同仲介」という方法でスタートしました。

 

売出価格が低かったせいだと思いますが、お客様からのレスポンスは早かったです。ただやはり実物を見ての反応はよろしくないというのは現実でした。

私は実際の内覧されたお客さんに直接生の声が聞くことができたので、「どこが気に入らなかったのか」「どこを直したら良いのか」などを教えていただき、売却活動と並行してリフォーム等の見積もりも出してみました。それを基に今まで内覧してくれたお客様に提案したり、ご案内の時に参考資料として提示してみましたが、このリフォーム費用がかなり高額に感じてしまうらしく反応はいまいちでした。

これらの報告を売主業者さんにしていたところ、売主様から「もう処分したいから買取してもらえませんか」という相談になりました。販売開始から1年近く経ち、その間2回ほど値下げもしてみました。また同時に売主さんにとってはその間に固定資産税の支払い、庭の草のお手入れなどもありました。家は空き家にしておくとどんどん劣化していってしまいます。かといって、売主様が費用をかけてリフォームして売り出すというのもリスクがありすぎます。

あらかじめリフォームの見積もりも取っていたので早速買取の査定をして金額提示をいたしました。大体は買取金額を提示すると「こんなに安くなってしまうのか」と叱られたりがっかりされてることが多いのですが、今回は1年間しっかりと売却活動して常時ご報告していたせいか逆に「想定以上でした」というお言葉をいただきました。不動産の買取再販って目に見えない経費が多く、またその一つ一つが結構大きいのです。そういった事情も売主様の方に不動産業者様がいらしたので丁寧に説明していただけたのかもしれません。

 

こうして売主様も即決されて弊社でこの中古戸建てを買取りさせていただき内装の大規模修繕・リフォーム、外壁・屋根の塗装などをしてリノベーション住宅として生まれ変わりました。まさに生まれ変わった感じでイメージが良くなり、あれだけ拭き掃除や換気をしても取れなかったカビ臭さも全く気にならなくなりました。売却活動後2か月ほどで買主様も見つかりやはり見た目やイメージは大事だと痛感しました。

 

お礼も兼ねて、先述の不動産業者様にリノベーション後の写真と共に報告したところ、元の所有者様にも連絡いただいたようでとても喜んでいらっしゃったこととお聞きしたことを覚えています。

やはり手放したといってもそこで生活した家は思い出もありそういった意味も含めて、売主様にとっても「不動産は財産」だと改めて感じました。