【可児市下切 土地】不動産査定
2023/08/19
可児市下切の土地の査定をいただきました。というよりも、「金額はいくらでもいいから処分したい」というご相談でした。
発端はどうやら可児市から土地の草木の管理をしてほしいという手紙が届いたそうで、最近は行政が空き地や空き家の問題に注力しているのでそういったことからは発したのだろうと思いました。お話を伺うと、約40年くらい前に、不動産投資と考え購入した土地でしたが、ご子息さんもそれぞれ皆さん独立され今後この土地の活用予定は一切ないとのことでした。なので、草木の管理をしたりの費用が掛かるくらいならいくらでもいいから買って欲しいという、不動産査定というより不動産買取依頼とい方向になっていきました。
早速住所等の情報を伺って現地等の調査をいたしました。
結論、弊社では買取不可の土地でした。建物の建築はできるのですが、そうするための土地の造成費用や上下水道の引込工事、近隣の販売事例などを調べれば調べるほど厳しい物件でした。仮に土地の価格が0円だとしてもそれにかかる費用を計算すると近隣の完成宅地を購入した方が安くなってしまうのです。
このようなケースは非常に多く、特に昭和の『土地神話』の時代に入手した不動産の相談は年々増えていっています。要はその年代に不動産投資として入手された方のご年齢が高齢化して相続問題に直面した時に浮き出てきたのでしょう。今回の場合はご本人様からのご相談でしたが、相続されてから相続人様からのご相談も多いです。相続人様は相続するまで全く知らなかったケースもあり、さらに遠方で生まれ育った方なんかは土地感も全くないので、相続した不動産がどこにあるのかさえ分かっていないというケースもありました。そうなってくるといろんな問題も出てくるのです。相続人が一人でその不動産の土地感や相場などなんとなくでもご理解していられればいいのですが、相続人様が複数になって土地感や相場感などがバラバラに把握されていると、相続人さん同士多くは兄弟の間でもめるケースもあります。
何が言いたいのかというと、不動産は固定資産という財産なので親族の間で共有しておくことが大前提で大事だということ。
そして、相続する前にあらかじめその不動産の方向性を決めておくことだと思います。
今回は息子さんも把握しておられますし、どこのどういった土地なのかを現地も含めて把握されていらっしゃるので、相続不動産としてもめることはないと思います。
この土地は弊社で買取は難しいのですが、当面仲介として取り扱わせてもらうことになりました。しばらくは造成などが得意な業者さんにもお声をかけて有効利用できる土地に仕上げてみたいと思います。
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